畔室長裏日誌

某写真系アトリエギャラリーを主宰しているsaorinです。乳がんを宣告されたのをきっかけに、個人的な日記が書きたくなって立ち上げました。主に乳がんの闘病日記と毎日のごはん簿をUPしていましたが、治療が落ち着いた今は登山・キャンプ・旅など趣味についても書いています。

写真と音楽のグループ展、明日からです!

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告知がギリギリになってしまいました…

私も参加する写真のグループ展「写真の音色展」今週末開催です!私は宇多田ヒカルのあの歌でがっつり山の写真を展示しまーす
山行きたい…😢
3月頭の大きな仕事で関わってるところの段取りが悪すぎて胃が痛くなるレベル。山に癒しを求めます…
皆さま遊びに来てくださいね😊
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写真の音色 2018 Sound of Photography by dezowazo 2/10(土)~12(月・祝)

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もしも音色を、写真に撮れたら。

もしも、音楽を聴いている人の頭の中に入って、 脳みそを駆け抜ける音のイメージを写真に撮ることができたら どんなふうに写るのだろう。

毎朝電車で寝ぼけているあの子は イヤフォンの奥で何を見てるんだろう。

赤ちゃんは、音楽を聴くとき、何を思い浮かべてるんだろう。

どんな音楽にも、それを聴く人の数だけストーリーがある。そのお話を見てみたい。

「写真の音色2018」では、メンバーがひとりひとつの音楽をえらび、そのイメージを写真で表現しました。

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写真の音色 2018 Sound of Photography by dezowazo
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◆会期:2018年2月10日(土)・11日(日)13〜19時/12日(月)13〜18時
◆場所:写真企画室ホトリ JR総武線/浅草橋駅西口より徒歩4分
東京都台東区浅草橋5-2-10
http://fotori.net/
03-5809-3813(※営業日以外はつながりません)
Facebook https://www.facebook.com/dezowazo

 

 

ミラーレスカメラ(SONY α7II)とオールドレンズの写りについて語る話

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昨年2017年は私的にカメラ周りが激動した1年だった

ずっと、35mmのフィルムカメラContax Ariaで作品を撮っていました。
普通の人は、スマホで撮影するのが普通だと思いますが、やはり写真が好きな人はカメラで撮りたくなるものです。
デジタル全盛のこの時代になぜフィルムカメラで撮るのか、と聞かれたらこう答えます。「デジタルでは出ない質感、アナログ感がよい」
フィルムならではの粒状感、デジタルでは出ない(と思っていた)とろみ、ボケの感じ、柔らかさ。とにかくフィルムはよい。理屈じゃないよさ。

と、最初からフィルムについて好きな理由を語ってしまいましたが・・・
わたくし、昨年ついに主機をフィルムからミラーレス一眼に乗り換えたのでした。
フィルムをやめたわけではないのですが、ミラーレス+オールドレンズの組み合わせが思っていた以上によくて、フィルムみたいな柔らかさが出るので、最近はもっぱらミラーレスで撮っています。

というわけで、今日はそのミラーレス一眼と、オールドレンズの組み合わせ、写りについてまとめておきます。
ちなみにオールドレンズとは、昔作られたカメラのレンズのこと。
今は、デジタル一眼レフやミラーレス一眼でも、マウントと呼ばれる専用のアダプターみたいなものがあれば、古いレンズも付けられるんですね。
しかも現行のレンズに比べて、クラシカルな写りとなるため、割と今人気です。

私が持っているミラーレス一眼は、SONY α7II。
今回作例をご紹介するオールドレンズは、主に使っているのがNOKTON classic Voigtlander(フォクトレンダー) 40mm F1.4。
あとはロシアの有名なぐるぐるボケレンズ、HELIOS-44-2 M42 2/58。
あとおじいちゃんから受け継いだLeicaのSUMMICRON M 50mmです。

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NOKTON classic Voigtlander(フォクトレンダー) 40mm F1.4 SC

最近はもっぱらこのレンズ。もともとフィルムカメラで45mmの単焦点レンズを付けて撮っていたので、大体同じような画角で感覚が同じ。
絞りを開放すると、被写体の周りがふわっとなるあの不完全な感じがとても好き。
ボケ感も私がフィルムでいいなと思っていたとろみ、柔らかさはそのままです。

ちなみにこのレンズ、マルチコートとシングルコートの2種類があるそうで、コーティングの種類が少し違うそう。よりレトロでクラシックな感じはシングルコート、と中古カメラの店員さんに言われてシングルコートを選びましたが、店頭での確認ではあまり違いはわかりませんでした。まあ言っても同じレンズだしね。

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この、周りの草がふわっとボケる感じが好きです。

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仙石原のすすき。この時は朝の光が美しく、すすきについた朝露がキラキラでした。

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と、最近の写真はほとんどこのレンズ。超気に入ってメイン機となっているんですが、あえて挙げるならAriaに比べて超重い。

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Leica SUMMICRON M 50mm

ひょんなことから譲り受けることになった、Leica(ライカ)のレンズの一つ。
もともとこのライカレンズを使いたくて、ミラーレスに手を出したんでした。
これは標準レンズ(人が自分の目で見ているのと大体同じ感じで撮れるレンズのこと)の50mmです。

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木曽駒ケ岳に持っていって撮ってみました。
このレンズは、今ほぼ100%使っている↑のフォクトレンダーを手に入れる前で、オールドレンズというものに過剰な期待を抱いていた頃(笑)。
いざ撮ってみたら、「あれ?結構シャープだなあ・・・(オールドレンズのフィルムっぽい柔らかさを期待してたんだけどな・・・)」

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よくも悪くも、色んな意味で私が抱いているデジタルのイメージそのまま。
写りはとてもシャープで繊細。とてもいいレンズというのはわかるんですが、やっぱりデジタルっぽさは抜けないんだよなあ・・・

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こういう、全体をぱっきり撮りたいときにはよいと思います。

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お花のアップ。絞りを開放すればもちろんボケもすばらしいんだけどね。

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ちょっとイケメン過ぎたこのレンズ。今はあまり使っておりません(笑)

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HELIOS-44-2 M42 2/58

こちらは、オールドレンズの中では有名なロシアのレンズ、ヘリオス44-2。
オールドレンズの特徴の一つでもある、おもしろいボケが際立って出るのと、5,000円前後と割安なため、オールドレンズの入門として買う人が多いです。私もその一人。

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このヘリオスで有名なのは、絞りを開放した時に出るぐるぐるボケ。

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背景の緑、ぐるぐるしてますね。

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ちなみに同じ構図で、もう少し絞りを上げるとぐるぐるが少なくなります。

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毎回このレンズだとさすがにちょっと飽きてしまうのですが、この作例を撮ったときみたいに太陽の光がきらきらしている時を狙ってみると、ヘリオスのよさが最大限に発揮できます。

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ね、↑と同じ構図で今度は絞り開放に。ぐっるぐるです。
このときはヘリオスで初めて撮った日で、おもしろくて何枚も撮っていました。
そう、フィルムカメラだとそんなに枚数撮れないんですが、デジタルなら同じ構図で絞りを変えて試し撮りがばんばんできます。

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光がたくさんあふれている時が効果的!

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フォクトレンダー Voigtlander
VM-E Close Focus Adapter クローズフォーカスアダプター

最後に。レンズではなく、クローズフォーカスアダプターの紹介です。
これ、レンズ並みにお高い(30,000円くらいしたような)のですが買って大正解のシロモノ!

クローズフォーカスアダプターって・・・?という方に少し説明すると。
私が今使っているレンズは、最短撮影距離が0.7mでして、要するに70cm以上被写体に近づくことができません。70cmって結構ありますよね。風景ならそれでよいのですが、例えば今日のランチとか、素敵な雑貨とか、そういうものにぐっと寄って撮ることができないんですね。

今まで使っていたフィルムカメラもそうでした。でも、その時はクローズアップフィルターを付けて撮影していました。
レンズにかぶせて付ける虫メガネレンズみたいなものです。それを付ければ、より近く寄って撮ることができました。

でも、まあいつもいつも寄って撮りたいわけではないので、普段は外していて、寄るときだけフィルターを付けていたのですが、割と面倒でした。

しかし!このクローズフォーカスアダプター。レンズより本体手前側にまずつけるものなので、つけっぱなしでいけるんです。30cmくらいまで寄れるのでとても便利。
しかも、撮影距離の調整ができるので、レンズの距離と組み合わせて自由に寄ることができます。

このアダプターを付けて、寄って撮った作例がこちら。

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ほとんどがアウトドアごはんでしたが(笑)
少しお高いのですが、でも買って大正解でした!

というわけで、ミラーレス一眼+オールドレンズについて割と熱く語ってみました。
今年も写真、いっぱい撮りたいです!

 

 

 

写真をビンに閉じ込める、フォトハーバリウムが好評です!

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ちょいちょい仕事の話もしておりますが・・・
写真を形に残すワークショップを提案していますが、最近仲間入りしたフォトハーバリウムがとても好評です。

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お花をビンに閉じ込めるハーバリウムってご存知ですかね?(検索するとたくさんヒットします)
その写真版でできないかな?と思いつき、試作→ワークショップ開催となりました!
この写真は、参加してくださった生徒さんの作品。
皆さんとっても素敵です。色が鮮やかな写真が向いています。

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とっても小ぶりなビンですが、飾っておくのにぴったりです^^
ホトリでワークショップ不定期で開催していますので、ご興味ある方はぜひ!

【ホトリ写真塾】 現在募集中のワークショップ一覧 | 写真企画室 ホトリ

 

 

年賀状でもやっとしたこと

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年賀状を見返していて、もやっとしたこと。
以前会社員だった時の同僚(男性で、私よりも10歳くらい上かな?)から、手書きでメッセージが添えられていました。

「元気になりましたか?体調が悪かったと聞きました」

この人、去年の年賀状にも書いてたんですよね。

「体調が悪いと聞きました」

去年は色々忙しくて、年賀状を出すことを一切あきらめていたせいで、私の近況を伝えるすべはなく、おそらくこのことが気になっていたんだろうけど・・・

ちょっとイラっとしました。

直接本人から聞いた話でもないのに、まわりくどい質問で人のプライバシーを確認するのはやめてもらいたい。(しかも2年連続で!)

乳がんだったけど元気になりました!」という返信でも欲しいのか?

あなたに病気のことを話したことはないですよ!

そもそも、誰ですかね。私が乳がんをわずらったことをこの人に伝えたのは。
私、この方とは何年も会ってないので直接話す機会は皆無です。
となると、SNSでつながっている誰かなんでしょうけど。

また来年同じことを書かれないように(笑)、返しの年賀状には「昨年は山登りにはまりました。写真は北アルプスの燕岳です」とだけ書いておきました。特に体調については書いてないけど元気であることは伝わるかな、と。

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それにしても年賀状・・・今年は戌年だったから張り切って出してたけど、来年以降はもうやる気ゼロ。
個人的には年賀状の意味がよくわからなくなっているので、もう出さないかもです。