畔室長裏日誌

某写真系アトリエギャラリーを主宰しているsaorinです。乳がんを宣告されたのをきっかけに、個人的な日記が書きたくなって立ち上げました。主に乳がんの闘病日記と毎日のごはん簿をUPしていましたが、治療が落ち着いた今は登山・キャンプ・旅など趣味についても書いています。

1年検診、マンモ&エコー/先生3年間お世話になりました/先日のプロフェッショナル・仕事の流儀を見て

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今日は毎年恒例、1年ごとの乳がん検診。おなじみマンモグラフィ&エコー検査でした。もう手術・入院から3年がたつのかと思うと感慨深いです。
検査では残っている右胸に水泡はあるものの、問題なしとのこと。
それにしても今日は師走だからなのか、待ち時間がえらい長かった・・・

そして、3年間お世話になった主治医の先生による診察は今日が最後となりました。
少し迷ったけど、病院は移らず今のところに通い続けることに決定。
先生3年間お世話になりました。

ところで。先日(12/3)に放送された、NHKプロフェッショナル仕事の流儀をご覧になった方、いらっしゃいますか?
放送を見て感じたこと、その日のうちにSNSには投稿したのですが、こちらのブログにも書き残しておきます。

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今日放送されたNHKプロフェッショナル仕事の流儀。
私はステージ2ではあるけど完全当事者なので食いついて見てしまった。同じ病でも進行具合も、本人の希望も、治療方法もみんな違う。
私は温存は大して希望しなかったけど、生存率が下がってもそれを望む人、対して将来の不安をなくすために温存でも大丈夫なところを全摘と望む人。当たり前だけどそれぞれ人の希望は違う。
温存でもいいのに全摘を望む人がいるのか!ちょっとびっくりした。

病気になってよかったとはもちろん思わないけど、得るものは確かにあったと思う。
健康なままではわからない人生観とか、死についての考えとか。
人はいつか死ぬけど、みんなそのことをわかっているようで意外とわかってないよね。
私もだけど。

今40歳。果たして人生の折り返しなのか、意外とあと少しの命なのかわからないけど、おもしろおかしく生きていくのが目標。

余談だけど、私は左胸を全摘しているけど、胸を失う辛さを感じたことはあまりない。
よくこの辛さは男性にはわからないとかいうけど、私にとってもよくわからなかった。手術前日に、せっかく37年間もずっと一緒だったのにお別れなんてさびしいなあ、と思ったくらい。(まあ、同時再建しているからかもしれませんが)

世の中には性別だけではなく、本当にありとあらゆる人がいるので、何がその人にとっての優先すべき価値観なのか、何が正しいのかは人それぞれだと思う。

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「告知で死を考え、病気を経て生を思う」

私が入院している時に、売店で買った乳がん患者向けの絵本リーフレットで一番響いた言葉を、今またここに載せておきます。
やはり3年前と一緒で、今、自分が生きているこの時間と、私の周りにいてくれる人たちにありがとうを言いたいです。