畔室長裏日誌

某写真系アトリエギャラリーを主宰しているsaorinです。乳がんを宣告されたのをきっかけに、個人的な日記が書きたくなって立ち上げました。主に乳がんの闘病日記と毎日のごはん簿をUPしていましたが、治療が落ち着いた今は登山・キャンプ・旅など趣味についても書いています。

アビと一緒に、北八ヶ岳の森へ

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アビが小さくなってしまった翌日の昨日。
北八ヶ岳の白駒池を訪れました。
白駒池はちょうど紅葉が見ごろで、登山客でなく一般の観光客もたくさん。
平日だから大丈夫だろうと油断していましたが、タッチの差で有料駐車場も満車に。危なかった・・・。

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今回は高い山にがつがつ登るのではなくて、アビと一緒にゆったり森を歩きたいなあと思い・・・
日帰りで行ける山は候補がいくつかあったのですが、当初の予定を覆し、北八ヶ岳を選びました。
私は八ヶ岳の森がとても好きです。

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北八ヶ岳のピークの一つ、「にゅう」登頂。
「にゅう」って不思議な響きですよね。
山頂からはさっき歩いてきた白駒池が見えました。
この同じコースを6月に歩いているんですが、やはり初夏と秋とは印象が違いました。
前は緑であふれていたけど、今回は色とりどり。
もうすぐ冬を迎える直前の美しさでした。

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山ごはんは安定の鉄板飯、ラーメン。

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一緒に登ったSさんが林檎を持ってきてくれた!

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美味しかった。ありがとう。

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硫黄岳の方面がガスってきてかっこいいです。
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中判フィルムカメラで写真を撮ろうとするSさん。

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撮っちゃうよね

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アビのお骨の大部分は家(と、一部庭)に置いてあるのですが、爪と牙をこのカプセルに入れてもらったので、これからはいつでも一緒。また登ろうね。

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アビが旅立って5日。
生活のすべてにアビが組み込まれていたので、一つ一つ行動するたびにアビを思い出して涙してしまいます。

洗濯機の終わった音がピーピーするとベランダに出れる!と猛ダッシュで窓に駆け寄ったアビ。
料理をしている私を定位置でいつもじっと見つめていたアビ。
食事をしている私たちの足元で、カーペットを自分で折り曲げて枕にして寝ていたアビ。
「寝るよー!」と掛け声をかけると一目散にベッドに向かったアビ。
「お散歩行くよー!」とリードを見せても、いまいち乗り気でない感じでしぶしぶ玄関に向かうアビ。(実は、お庭とベランダ遊びの方が好きで散歩はそうでもなかった)
そのくせ、散歩のラスト、家までの長い道はなぜかラストスパートで走っていたアビ。
本当に甘えん坊で、トイレに入るとその外で待っていたアビ。
庭で遊ぶおもちゃは次々と飽きて、新しいのじゃないと見向きもせず放置していたアビ。
ベッドの布団遊びが大好きで、シーツを敷いていると必ず邪魔をして転がって遊んでいたアビ。
私たちが食事を始めると嫌がらせのように必ず決まってトイレをしていたアビ。
冬になって寒くなると、布団の中に潜り込んできていたアビ。
週末、旦那さんが昼寝をしているとその上で必ず一緒になって寝ていたアビ。 
他にもまだまだたくさん。

15年近くもずっと一緒だったから、いつもそばにいるのが当たり前すぎて、アビがいない毎日がまだよくわかりません。
これから冬になると、あったかかったアビが本当に恋しくなりそうです。
アビに会いたいです。

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でも、山に登っている間、山頂でぼーっと景色を眺めている間は、少し気持ちが落ち着きました。
私が乳がんになり、そのあと体力が戻ってから登った山が元気をくれたように、アビと一緒に山に登ることで、また山からパワーとエールをもらえたらいいなと思います。