畔室長裏日誌

某写真系アトリエギャラリーを主宰しているsaorinです。乳がんを宣告されたのをきっかけに、個人的な日記が書きたくなって立ち上げました。主に乳がんの闘病日記と毎日のごはん簿をUPしていましたが、治療が落ち着いた今は登山・キャンプ・旅など趣味についても書いています。

ありがとう

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夫よ、ありがとう

3月21日は、12回目の結婚記念日でした。
前日の夜は、少し奮発してお気に入りの恵比寿のフレンチレストラン、月夕堂へ。
ここは毎回、シェフの廣瀬氏による食のおもてなしを楽しめます。春の食材がたくさん使われていて、美味しかった!

毎年「またこれからもよろしくね」とお互い言い合いながら乾杯していますが、今回は昨年に比べ、自分の中で少し意味合いが変わった気がします。病気になったことで、旦那さんに対する感謝の気持ちが強くなりました。

もともと家事は完全分担、最近私よりも得意な料理もあるくらいで、家のことについても頼れるのはもちろんですが、何よりも精神的にとても楽にさせてくれるということが大きいです。
がんなのだからあれをしろ、これがいいという助言はありません。でも私が必要とするものは、欲しいと伝えるとその時にすぐ返してくれる。助言が過ぎるとかえってストレスになるので、そこがとてもありがたいです。
あと変な話ですが、私が働けない期間があっても(自営なので、さぼった分だけ収入が下がるため)生活レベルを落とさないで暮らせるくらい稼いでくれるところも、ありがたい。本当に感謝。
旦那さんのおかげで、病気のことを忘れてのびのび楽しく暮らせています。

 

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結婚記念日当日のごはんは、旦那さんお手製の手打ちそば 鶏南蛮、鯛と春野菜の天ぷらでした。美味しかったー。

私ががんを告知されたとき最初に思ったのは、「旦那さんがかわいそうだな」ということ。先に私がいなくなるかもしれず、相方にいなくなられた方の気持ちを考えるとかわいそうになったのですが、転移していなかったのでセーフ。
「もし病気になったら、はりきって看病するね!」と伝えてあります。そうならないことを、祈りつつ。

毎年、3月21日のこの日に、またこれからもよろしくね、とカンパイしたいです。