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畔室長裏日誌

某写真系アトリエギャラリーを主宰しているsaorinです。乳がんを宣告されたのをきっかけに、個人的な日記が書きたくなって立ち上げました。主に乳がんの闘病日記と毎日のごはん簿をUPしていましたが、治療が落ち着いた今は登山・キャンプ・旅など趣味についても書いています。

遺伝性乳がんについて考える

乳がん/考えたこと

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私の乳がんは遺伝か

最近、母上から色々な貢物が届いています。
ちょっと笑ったのが、ブロッコリースプラウト(生の野菜)が2パックと、菜の花が1パック、レターパックで届いたこと。
ブロッコリースプラウトに含まれているスルフォラファンとかいう成分に、抗がん作用や解毒の効果があるそうです。(でもスーパーでも売ってるのにわざわざ送るんか)

実はすっかり忘れてたんですが、その私の母、数年前に卵巣のう腫からの卵巣がんが発覚していました。
私は乳がんと告知された時、近親者に乳がん卵巣がん患者がいるかどうか、今の病院から口頭でも書類でも何度も質問されました。
が、完全に忘れてたので、近親者にもいない、と手術直前まで答えておりました・・・大丈夫だろうか、私の記憶力。
そういえば母、卵巣がんだったじゃないか!と思い出し、手術前日に先生に「近親者に乳がんもしくは卵巣がん患者はいますか」とまた同じ質問をされたので、「母が卵巣がんだったんですが、遺伝の可能性もあるんでしょうか?」と質問したところ、「うーん、可能性はありますが一概には言えません」と返されました。
(えっと、じゃあなんで聞いたのかな(Θ_Θ)と言いたくなった。。。)

結局、私の乳がんは遺伝かどうかは検査しないと不明ですが、可能性はあると思っています。

米女優アンジェリーナ・ジョリーの取った行動

乳がん卵巣がんに関しての遺伝については、遺伝子を調べてみないとはっきりしたことは言えないそうです。で、その遺伝子検査は保険が効かないためかなりの高額。

遺伝性乳がん(HBOC)について

白黒はっきりつけたくて、しかもお金持ちの人はさっさと調べるべきでしょうね。

数年前に、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが両方の乳房の全摘手術を行った、と話題になりました。

www.nikkei.com

なぜアンジーは、自分の乳房を両方切除したのか。
それは、彼女の近親者に何人も乳がん卵巣がん患者がいたから。母親が乳がんで亡くなったのは56歳だったそうで、叔母も乳がん、母方の祖母も乳がんで亡くなっているそうです。こりゃ完全に遺伝を疑いますよね。
乳がん卵巣がんは、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)と呼ばれる、いわゆる遺伝的因子により発症するタイプのがんがあると言われており、彼女はその因子保有者でした。将来的に乳がんになる可能性は87%という結果で、予防のために切除を選択したようです。

 

あの時は私も他人事で、乳がん予防のために乳を全部切ったらしい!まじか!くらいにしか思わなかったのですが・・・
↑の日経に掲載された記事には、「勇気を称える声がある一方、不用意な乳房切除を促してしまうと危惧する声もある。」とありますが、実際に病気にならない限りそんな女子はいないと思う。というのが私の個人的な見解です。
そもそも身内に病気になった人がいないと実感ないし、ましてや自分がその病気でもないのに乳の全摘する人、いますかね。いやいないよ多分。

アンジェリーナ・ジョリーさんは、乳がん卵巣がんで何人もの身内を亡くした体験を実際にしたことで、これらの病気に対する知識は一般の人よりも深いでしょう。そしてさらに、自分も遺伝的乳がんの遺伝子を持っているか否か、検査を実行できる経済的余裕もある。

そりゃやるよね、私がアンジーだったらね・・・

発症リスクは25倍「遺伝性乳がん」を知る検査 日本の現状 :日本経済新聞

www.nikkei.com

米国では、乳房の全摘切除の場合、再建までカバーすることが法的義務になっているそうです。へえー!そうなんですね。日本ではまだそこまで進んでいません。ほんの2年前に、乳房再建が保険適用になったのが大きなニュースです。
それにしても遺伝子検査だけでも3000ドル。乳がんと認められれば医療的措置として保険が適用されますが、予防のための手術となると保険ではカバーされず、自費です。
やっぱり、ちょっと一般市民はすぐに私も!というわけにはいかない事例だと思いますが、アンジー効果で乳がん検診に関心を持つ女性が増えたことは、よいことだと思います。

アンジェリーナ・ジョリーさんは全摘手術+同時再建を行ったので、今の私と全く一緒。切除後も、エキスパンダーと呼ばれる詰め物が入っているので、胸のふくらみは変わらず。私はアンジーと全く同じ道を進んでいると思われます。あ、抗がん剤治療は別ですが。

遺伝性乳がんに関係する、若年性乳がん

日本では、若年性乳がんについての年齢の定義はないそうですが、米国では“young breast cancer”というと40歳未満の患者さんを指し、“very young breast cancer”といえば35歳未満の患者さんを指すそうです。(参照:乳がんINFOナビ)
私、米国では”young breast cancer”みたいですよ。
乳がんと診断される年齢の割合は、おおよそ35歳未満は2%、40歳未満は7%。
うわ、少なーと思いがちですが、日本では40歳以下はマンモグラフィ検診の対象になっていないため、単に実は罹患していても気づかず、カウントされていないだけなのかも。
jbcsfpguideline.jp

↑のサイトの記事からもわかるように、若年性乳がんと呼ばれるのは主に以下の特徴があります。

〇2cm以上の浸潤がんやリンパ節転移を伴う(私は3cmを超えており、リンパ節転移あり)
×ホルモン受容体陰性乳がんが多い
×
HER2陽性乳がんが多い
×トリプルネガティブ乳がんであることが多い
〇両側性乳がんが少ない(左側だけだった)
〇肥満が少ない(多分肥満ではないと思う)
△家族内に乳がんを発症した人がいる

専門的な言葉が入っていますが、まあそこはおいといて。
〇は私にあてはまっている条件、×はその逆、△は母についての上記の通りグレー。

私が若年性乳がんかどうかは微妙な感じですが・・・
いずれにしても乳がんの治療法と年齢はそこまで関係ありません。転移はしているのか、どのような性質を持つ乳がんなのかで治療法が決定されます。また、その人自身が今後どのような人生を歩みたいかという希望も、とても重要な要因です。なぜなら、結婚、出産などの女性のライフスタイルと、乳がんの治療は親密な関係にあるからです。乳房の温存を望むのか、全摘でもよいのか。出産を希望するなら、私が現在行っている化学療法はNGです。治療法が限定されるので、乳がんを宣告された方は、その辺についても考えなければいけなくなります。めんどくさいけど。
私はすでに結婚していますが、子供がいないこともあり、主治医の先生から「ホルモン治療を始めると、妊娠は望めなくなります。お子さんを望むなら、卵子を冷凍保存するという方法もあります」と説明され、そんなことできるの?!とびっくりしました。

病気になったことは本当に不運なことだけど、でも自分の生き方について考えるきっかけになりました。
「Cancer gift」という言葉があるそうですが、病気になったことも、意味があったんだなと思います。