畔室長裏日誌

某写真系アトリエギャラリーを主宰しているsaorinです。乳がんを宣告されたのをきっかけに、個人的な日記が書きたくなって立ち上げました。主に乳がんの闘病日記と毎日のごはん簿をUPしていましたが、治療が落ち着いた今は登山・キャンプ・旅など趣味についても書いています。

3か月ぶりの通院、採血でちょっと恐怖

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3か月ぶりの通院

今日は3か月おきの通院DAYでした。
先月生理が来たことを主治医の先生に伝えると、「うーん、それでは前に少しお話していた、注射、やっておきましょうか」と言われ、3か月前の説明なんてほとんど忘れてしまっていた私、「・・・何でしたっけ?」と答えてしまい、先生爆笑(笑)
病気のこと、ほんとにころっと忘れていてすみません(笑)

先生の説明によると、要は抗がん剤で痛めつけられていた卵巣がすっかり元気になり、また女性ホルモンを出す働きを再開しているので、それを抑えて、また卵巣に休んでもらう処置を注射で促すということらしいです。

注射。。。
手術だの抗がん剤だのと検査・治療のオンパレードだった時は注射なんて数ある処置のうちの小さな一つ、という感じだったのに、今は服薬だけの治療になってしまったので、若干痛いことに対する恐怖感が・・・。しかもお腹に打つらしいです。ヒー!(でも、先生によるとそんなに痛くないとか)

結局、注射自体は次回3か月後の通院時に決まったのですが、今回帰りに採血をしてから帰るように言われ、採血自体も久々すぎてちょっと恐怖。

つくづく、人間って慣れの生き物だなと痛感しました。

 

 

金峰山(2017.6.5-6) 金峰山のてっぺんからご来光と雲海を見れて鳥肌

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金峰山山頂から見たご来光と雲海、周りの山々の美しさ、こみあげてくるものがありました

1か月以上たってしまいましたが、6月初旬に山荘泊で登った金峰山の記録です。
3時過ぎに起床して金峰山山頂に登り、そこから眺めた自分の足元はるか下に広がる雲海、八ヶ岳、富士山、アルプスの美しい峰、そしてすべてを赤く染め上げるご来光。360℃大パノラマで見たあの絶景は忘れられません。

金峰山(長野県・山梨県
標高 2,599m 上り1,080m 1日目 約5時間 2日目 4時間

<今回のルート>
1日目
上り:瑞牆山荘→富士見平小屋→金峰山小屋(宿泊)

2日目
下り:金峰山小屋→金峰山山頂→金峰山小屋→富士見平小屋

アクセス:☆☆
レジャー度:☆☆
登りやすさ:☆
達成感:☆☆
トイレ:登山口の瑞牆山荘、富士見平小屋、山頂の金峰山小屋にあり。
混雑度:☆☆☆

☆3つが満点

 

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駐車場があるのはここ、瑞牆山荘。お手洗いを済ませて出発です。

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クライムオーン!
ちなみに瑞牆山へもここから登れます。

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1時間ほどで富士見平小屋に到着。 キャンプ場も広がっていてとても気持ち良いところでした。

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金峰山は岩&石のガレ山。ガレガレ。

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途中の分岐点にあった大木(のなれの果て。)ちょっとドラゴンの頭っぽい 

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金峰山、途中に鎖場は3か所ほどありましたが全然難しくないです。

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段々展望が開けてきました。1日目はちょっと曇りでしたが。

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再び鎖場。 

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岩だらけの道を進みます。

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うーんいい眺め

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この日は、金峰山山頂はお預けして予約しておいた金峰山小屋に直行。

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平日にもかかわらず、この日は10人以上の宿泊客がいました。 

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まずはビールでカンパーイ

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金峰山小屋の夜ごはん。豪華!しかもワイン&メロンつき!

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ワインでもカンパイ。

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しかもカレーもありました!がっつり食べました。優しい味のカレーです。 

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この日の夕方はこんな感じで雲は厚め。でも峰の向こうに雲の切れ間が。 明日の天気予報は晴れ。明日に期待!! 

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そして3時過ぎに起床。日の出は4時半くらいだけど、既に空は白み始めていて、既に感動。 

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ヘッドライトを付けて金峰山山頂を目指します。
岩岩の道を登っていくんだけど、朝方の気温は0℃くらいで岩に霜が降りていて気を付けて登らないと危険。

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山頂到着!うわあー既にやばい。美しすぎる。
しかも下に雲海が広がっているというミラクル!
アルプスも遠くに見えています。

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八ヶ岳が見えます。
このマジックアワーのような空のグラデーションが本当にきれい。

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ご来光!

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ご来光を撮るわたくし。撮影は同行したKさん。
朝方の山頂は特に寒くて、ウール長袖+フリースにダウンベストを着ても寒かったです。

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朝日が、富士山と金峰山のシンボル、五丈岩を赤く染めます。 感動!!!

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言葉になりません。

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雲海にちょこんと頭が突き出た富士山。やはり美しい! 

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日が昇ると、あっという間に明るくなります。
そろそろ山小屋の朝ごはんの時間が迫ってくるので戻ります。

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山の稜線から朝日が・・・ 

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岩に霜がおりていて、登りよりも下りの方が注意が必要。

f:id:saorin_fotori:20170621141637j:plainこんな感じで植物にも霜が降りて、それはきれいでした。

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何枚も写真を撮ってしまう。

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小屋に着いたころには、すっかり明るくなっていました。
小屋の隣にある、大岩ケルン。 

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小屋から見上げると、五丈岩があんなに小さく見えます。

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そして金峰山小屋の朝ごはん。おかゆとおかず、早朝でも余裕で食べれます。
私はおかゆをおかわりしました。

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金峰山小屋は飲み物が自由に飲めるのがうれしい!

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ランプも素敵。窓の外には八ヶ岳が。

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準備をして下山。 アルプス、今度登ってやるからなー待ってろよー!の図。

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結局通らなかったけど、千代の吹き上げ。かっこいい。

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自分たちの影も入れてみた。

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昨日はあまり思わなかったけど、大日岩、ものすごい迫力。

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金峰山は本当に岩の山ですね。

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富士見平小屋に到着。きのこうどん、美味です! 

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みんなで食べる前に撮影会。

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瑞牆山に登ろうかーという話も出ていたけど、ちょっと時間的に厳しいのでまた今度に。 おかげで富士見平小屋でゆっくり過ごせました。
森の木々が写りこむコーヒーをいただく至福。

本当に美しいものをたくさん見れた山行でした。
金峰山小屋のお姉さんから、「次は秋においでー」と言われたので、ぜひ秋に行きたいなと思います。

 

 

 

 

生きているから、山に登る

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小林麻央さんの訃報を知って、市川海老蔵さんの会見を見てから、悲しく、やりきれない思いが心の中で入り乱れています。
同じ乳がんということもあり、気になってちょくちょくブログを見ていましたが、ここ最近、退院して自宅療養になったという日記を見て、来るべき時が来たのだと思いました。

癌と聞くと死のイメージがどうしてもぬぐえませんが、癌の進行具合も、症状も患者によって千差万別です。私は乳がんがわかった時点でステージ2(一部リンパ節に転移あり)でしたが、小林麻央さんの場合は乳がんがわかった時点で既にステージ4(他臓器に転移あり)でした。
それでも、いわゆる末期と終末期(ターミナル)は違います。
ステージ4でも、元気に暮らしている乳がん患者はたくさんいます。

けれども。
私があのまましこりを放置していたら、どうなっていたのだろう。
そう思うと、今回の訃報は他人事ではないのです。

乳がんは怖い病気ではありません。90%以上の乳がん患者が、早期発見・治療でほぼ元通りの普通の生活に戻れています。この私自身もそうです。
むしろ怖いのは、“無知”だと思います。

今の私は、病気であることを忘れているくらい、元気になりました。
病を意識しないで暮らせることが、どんなにうれしいことか。

全摘手術をした後は、施術箇所が痛くて自力で起き上がるのもつらかった。
一部転移していたリンパ節を切除した影響で左腕を上げづらくて、ホトリのシャッターを開けるのが大変だった。
化学療法(抗がん剤治療)を受けたときは、髪が全て抜けたりむくみで顔がぱんぱんになったりして人に会いたくない容姿になったし、手の皮膚炎がすごくてペットボトルのフタを開けられないほどだった。

何よりも、抗がん剤の影響で落ちた体力が半端なく、たかだか3階に階段で行きたかっただけなのに80代の老人並みにぜいぜいと喘いでいた自分に衝撃を受けました。

そんな頃、抗がん剤治療が終わった直後に登った、鎌倉アルプス
筋力・体力が戻っていなくてよれよれだったけど、とても楽しかった。

それから少しずつ山に登っては、山からエナジーをもらっている自分に気づきました。

樹木のざわめき、鳥のさえずり、通り抜ける風、木漏れ日の美しさ、

自分の息遣いをそれらに重ねつつひたすら登ることで、毒素が全て出ていって、細胞が生まれ変わるような感じでした。何よりも元気になることができた。

生きていることを実感できる場所、それが私にとって山でした。

抗がん剤直後はほとんど言うことをきかなかった自分の体も、今は少し高い山も余裕で登れるようになりました。
山に登るたびに、一生懸命酸素を筋肉に運んで、全力で進んでいこうとしてくれる私の今の体が、とても愛おしいです。

生きているから、走る、
生きているから、料理をする、
生きているから、歌を歌う、

生きているから、夢中になることは人それぞれ。

例えば今、手術を前にして不安な気持ちでいっぱいな人も、
抗がん剤治療中で体調がよくなくて気持ちが沈んでいる人も、

心から、生きてるってすばらしい!と思える時が来ます。

そんな時、生きているから夢中になれることが見つかれば、最高ですね。

私は、がん患者の皆さんにはぜひ、山登りをおすすめします!(笑)

 

 

なんとお久しぶりのあいつが来たよ

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写真は山小屋でいただいた珈琲ですが、全く別の話を

山行の日記がたまりにたまっていますが、思い出した時にUPする話が全て山ってそれはどうなのよと自分でも思うので、たまには普通(?)の日記を。

一昨日、なんと1年半ぶりに生理が来ました。
最後に来たのがちょうど全摘手術で入院している時で、その後どうやら手術と抗がん剤のダメージに加え、ホルモン治療がスタートしてそのままぱったり来なくなり。
主治医の先生によると、このまま閉経するか再び復活するかは五分五分とのことでした。
個人的には色々わずらわしいものがなくなった!楽ー!と思っていたのですが・・・
いやあ人間の体って本当に不思議ですね。復活してもうたわい。
面倒だなあと思う反面、私の意思に関係なく、ちゃんと体が元に戻ったよーと訴えかけているような感じがして、ちょっとだけその部分はうれしく思いました。

それにしても、生理が復活したらどうなるんだっけ・・・?はて?としばし考えてしまいました。
確か、わざわざ電話してこなくてもいいけど、次の病院の時に報告する必要があったような。
生理が来たということは、女性ホルモンがまた出始めているということで、それはがん細胞のえさになるやつがまた出ているということなので、もしかしたら次回からホルモン治療の薬が変わるかもしれません。
次回の通院の時にまたUPします。


 

2人山荘泊登山/天狗岳篇(2017.5.23-24) ボルシチ美味でした

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翌日は天狗岳

山続きですみませんww
初日は残念ながら星は見えず。ぐっすり寝て朝5時起床。5時半から朝食です。
山の時間は、平地と比べてかなり早いのです。ちなみに今回の山荘の消灯時間は21時。前回の蓼科山の時は20時でした。

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割と健康的な朝ごはん。旅館の朝食みたいですね。

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チェックアウトはするのですが、そのまま荷物を預かってもらえるのでとても楽。
身軽なまま、今日は天狗岳に登ります。
昨日登った硫黄岳の山肌がかっこいい。

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ここに来るまで林道をずっと歩いてきていますが(あまりおもしろくない写真なので割愛)稜線に出ました。あ、人が歩いてきていますね。
硫黄岳の写真もそうだけど、人が入ると山のスケールの大きさがわかります。

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このまま天狗岳へ。
なんか、地面が白いなあと思っていたら、ここは「白砂新道入口」というそうな。

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石灰石なのでしょうか、本当に石が白いね。

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もう目の前に山頂は見えているんだけど、意外とこっからが長いんですよね。

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瓦のような状態の岩。不思議!

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ごろごろ岩・石があるけど、脇にはハイ松がしっかりと根付いていたり。

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で、山頂到着!
ちょっと雲があるけど、周りの山々はくっきり見えました。

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西天狗(隣に見えているもう1つの山頂)から戻ってきたご夫婦と、ちょっとお話をしていたのですが、なんとこの方たち岡山からいらしたとか!3泊4日で、八ヶ岳の色んな山々に登っているそうです。
これまで北アルプス南アルプス色々めぐってこられたとか。いいなあ、こういうご夫婦。理想。


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たまたま持っていた水が南アルプスの天然水だったんですが、ラベルに印刷されてる南アルプス、リアルなやつがはるか向こうの方に見えていたので一緒にパチリ。

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この日は小屋のお父さんから、「昼くらいから大気が不安定になるから早めに登っとけ」と言われたので、名残惜しいけどさくっと下山します。

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同行したKさんに撮ってもらったわたくしの写真。うーんさすが偉大な写真家。かっこいい。

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で、下山していたら左からどんどんガスが!
これ、のんびりしてたらガスで何も見えなくなっていたと思う。よかった早めの行動で。

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昨日登った硫黄岳を正面に見据えながら、オーレン小屋へと帰ります。

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不思議な光景。

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もくもくと帰りました。お昼ごはんのボルシチ(オーレン小屋の名物料理)を楽しみに。

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で、小屋に到着!さっそくボルシチを注文しましたー!
こたつに入って、疲れた体を癒しながらボルシチを貪り食う・・・至福。

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もう一つ、Kさんが持ってきていたチキンのアヒージョを温めて、

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フランスパンと一緒に食べる。おいしいー!おされ!

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最後、オーレン小屋のお父さんと、一緒に記念撮影。
とても居心地のよかった山小屋でした!
お父さん、またきまーす!


 

2人山荘泊登山/硫黄岳篇(2017.5.23-24) 八ヶ岳の絶景に感動・オーレン小屋最高 

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八ヶ岳の圧倒的な存在感に胸が熱くなりました

硫黄岳(長野県)八ヶ岳
標高 2,760m 上り868m 1日目 約6時間 2日目 6時間

天狗岳(長野県)八ヶ岳
標高 2,646 m

<今回のルート>
1日目
上り:桜平→夏沢鉱泉→オーレン小屋(荷物をデポ)→夏沢峠→硫黄岳山頂→夏沢峠→オーレン小屋

2日目
上り:オーレン小屋→箕冠山根石岳→東天狗山頂(西天狗は行かず)
下り:東天狗山頂→根石岳箕冠山→夏沢峠→オーレン小屋

アクセス:☆
レジャー度:☆☆
登りやすさ:☆
達成感:☆☆☆
トイレ:夏沢鉱泉、オーレン小屋にあり。夏沢ヒュッテは6月から
混雑度:☆

☆3つが満点

完全に山ブログと化しておりますwww
1週間以上経ってしまいましたが、先日友人と2人で訪れた八ヶ岳の山荘泊山行の記録です。
今まで単独峰しか登ったことがなかったので、目の前にそびえたつ山々の圧倒的な存在感に胸が熱くなりました。
一緒に行ってくれた偉大な写真家Kさん、ありがとう!(黒ジャケット着ている私の写真は、全部Kさんに撮ってもらいました)

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車を桜平に停めて、いざ出発!
ちなみに桜平の駐車場までが、ものすごいオフロードです。

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苔むしていて、とてもすてき。

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1時間半くらい歩くと、宿泊するオーレン小屋に到着します。
先日登った蓼科山は、山頂に小屋があるので荷物をえっちらおっちらかついで登って行かなければいけないけど、今回は必要な荷物以外は全部小屋にデポ(注:山用語で置いていくこと)していけるので、とても楽でした!このスタイル最高。

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中はとても広くて、薪ストーブがありました!

山は、地上の季節よりも2か月くらい遅れていると考えた方がよいです。
朝晩はまだ0℃くらい。

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お酒も豊富。ふふふ。。。

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平日だったこともあり、個室に泊まることができました。しかも個室代は無料。ラッキー!
我々のほかに3組宿泊客がいましたが、全員個室でした。なんて快適ww

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硫黄岳へ出発する前に、オーレン小屋の前で腹ごしらえ。
鉄板・ソーセージ入りラーメン。

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では、いざ出発!
お互いうれしくて、写真を撮り合っていました。
林道は木の枝や葉っぱで地面まで太陽が届きづらいので、こんな感じで雪が割と残っています。
でも雪は柔らかめなので、アイゼンなしでもまあ歩けました。(踏み抜き(ずぼっとなること)が多かったけど・・・)

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夏沢峠に到着。夏沢ヒュッテは、6月初めの開山祭と同時にOPENだそうです。

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では、夏沢峠から硫黄岳をめざします!
いやーいい天気だなあ。

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最初は軽アイゼンをつけながら1歩1歩進みます。

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高度を上げると、森林限界を超えてきて雪がなくなってきました。

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ふと振り返ると、さっき通過した夏沢ヒュッテが見えます。ここまで登ってきたのね。

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はるか向こう側には、明日登る天狗岳が。

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岩が多いガレ場を登っていきます。
途中、こんな感じで狭いところを通るので注意が必要です。

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お、上から人が下りてきたね。
人が入るとこの風景のスケールがわかりますね。

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ケルンが登場し始めました。
これは霧などで視界が悪い時、道しるべとなるものです。
今日は必要ないけどね。

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ケルンを積み上げるわたくしsaorin。(撮影:Kさん)

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もう本当に絶景すぎて、写真を撮りまくっていたためコースタイムよりだいぶ遅れ気味でしたwww

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フタコブラクダのような天狗岳。明日登るぞ~待ってろよ~

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えっちらおっちら、登って行きます。
山頂はもうすぐ!目の前に見えているんだけど、そこまでが意外と長いです。

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Kさんが撮ってくれた私。いやあすばらしいね。
千と千尋の神隠しの最後のシーンに登場するような、不思議な風景でした。

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ザ・山頂記念写真。山頂にいたお兄さんに撮ってもらいました。

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目の前にそびえたつ赤岳・横岳が感動。

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赤岳をカメラにおさめるわたくし。

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いやあ絶景です・・・

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パノラマで撮ってみました!

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キリがないので、そろそろ下山。でも名残惜しくて、最後に山頂記念写真を撮ってくれたお兄さんたちをゲキシャ。

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もとの道を戻ります。

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踏み抜きをしないためにはどうするか?というテーマを話し合う(笑)

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なんと、オーレン小屋にはお風呂があります!普通山荘にはお風呂はないので、これはすばらしい。
くたくたの体をいやすことができました。

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お待ちかねのごはん。カンパーイ!

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夜ごはんは、馬肉鍋でした。おいしかったー!
2日目の天狗岳編に続く。

 

 

 

単独山荘泊登山/蓼科山後篇(2017.5.16-17) 蓼科山荘ヒュッテに泊まる 

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ここにたどり着くまでが大変だった

前篇は山ごはん・カレーうどんの平和な内容でしたが、後篇は結構大変だった話です。
ここは蓼科山の山頂に立つ山荘で、蓼科山頂ヒュッテです。
ここにたどり着くまでが、もう大変だったのよ・・・

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前篇のカレーうどんを食べた大河原峠から、もうこんな感じで雪道でした。
前日に買った軽アイゼンを装着します。

saorin-fotori.hatenablog.com

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でも、こんな感じで雪がないところもあって、そうなると軽アイゼンつけたままだと歩きづらいんですよね~

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で、いきなりなんか登ってる写真になってますが、1枚↑の写真からだいぶ経ってます。
もう、登るのに必死で悠長に写真を撮っている余裕は全くなかったです。
この写真もよくわからないかもだけど、割と急な斜面が全部雪で覆われていて、でも登るしかないので必死に足を動かして、何とか立ち止まれるところで振り返ってゲキシャした写真。
はるか下の方に、蓼科山荘が見えます。
そこからが正念場だったのよね・・・

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ずっとこんな感じ。トレース(足跡)をたどりつつ必死に足を動かしました。

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や、やっと傾斜がゆるやかになった・・・

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ばんざーい!到着!

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蓼科山の山頂は岩だらけ。でもかなり広いですね。きっと週末だと休憩してたり、食事してたりする人がたくさんいるんだろうな。

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雲が幻想的だった写真。

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翌日の朝、一瞬だけ青空の晴れ間が見えたのでゲキシャ。
蓼科山は標高2,530mです。

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蓼科山頂ヒュッテ。ピアノや大きなスピーカーなど、音楽が常にある山荘のようです。
あと、このこたつ電気ではなくて小さな石炭みたいなので温めていて、遠赤外線効果か、じわじわ来るんです。いいなあ。

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これは大部屋。三角屋根のロフト部分が大部屋として使われています。
この山荘は個室が+3,000円だったけど、まあ大部屋でいいやと思ったら、お客さんは私ともう一人男性だけww
好きな場所使い放題でした。

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大部屋とはいえ、こんな風にカーテンで仕切れるから、全然問題なし。

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夕食はハンバーグシチューでした!豪華~
美味しかったです。

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この日、お客さんが私ともう一人(グリーンのダウン着てる左の人)しかいなかったので、本来消灯時間は20時なんですが、21時くらいまでまったりおしゃべり。

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いつもはトイレが気になってお酒を飲めないんですが、今回は大丈夫!ということで、念願のワインを山頂で飲んでみました~しかも一人で1本まるまる空けちゃったww
こたつに入って、ワイン飲みながら漫画を読む。至福・・・

ちなみに、このワインはふもとからかついできたんですか?と聞いたら、さすがにヘリだそうです。ですよね。

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ちなみに私、携帯はソフトバンクなんですが、このような高山は全然つながりません。今回は何とか、この入口外らへんをうろうろしたら入ったので、旦那さんに無事到着済、のLINEを送りました。(真剣に、ドコモに変えようかと思ってる・・・)

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こちらは朝ごはん。とろろがおいしい♡
ちなみに山荘のごはんは早いです。朝は5時半、夜は17時半。消灯は20時です。

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翌日も天気が回復しなさそうなので、朝ごはんを食べ終えた後、少しのんびりしてから下山することにしました。もう一つの直登ルートを下りて行きます。
岩に女乃神茶屋って書いてありますね。

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つーか全然雪ないし!行きもこっちのコースにすればよかったよ~

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ひたすらこんな感じで岩がごろごろしているコースです。
でも登りは登りやすそうだなあ。

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そしてだいぶ麓の方に近づいてきたら・・・樹の上にとあるものを発見。

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!!!

これは・・・おそらく・・・熊棚です。
クマが、木の実を食べるために木の上の方に枝を折って作る熊用自家製椅子みたいなもの。だそうです。
どひーー出会いませんように・・・

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クマに会うことなく、無事下山!ほっ。
ちょうど昼時でお腹がすいていたので、地元のおいしい何かを食べて帰ろうと車を走らせたら見えた蕎麦屋さん。

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かきあげ蕎麦を注文。おいしゅうございました!

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余談ですが、山に登るたびに何か一つおみやげを買おうと決めていて、今回買ったのは蓼科山荘ヒュッテオリジナルのてぬぐい。オコジョがかわいいー
バッジも買おうかと思ったけど、あまりかわいくなかった・・・w(ごめんなさい)

蓼科山、また来ます!今度は直登ルートで登ってもっと山頂でゆっくりしたいな。